横浜市はきょう午後、会見を行い、市内3つの認可保育園がうその申請をして、補助金およそ1億7800万円を不正に受け取っていたと明らかにしました。

横浜市によりますと、市の認可保育園「くっくおさんぽ保育園」「くっくおさんぽ保育園大倉山」「くっくおさんぽ保育園ふとお」は、職員の勤務時間などを偽って申請し、2018年4月から去年5月までの5年間で補助金およそ1億7800万円を不正に受け取っていたということです。

3つの園はいずれも「社会福祉法人くっくあゆみの会」が運営していて、園長はそれぞれ、法人の理事長とその妻と娘が務めていました。

市によりますと、「園長がいない時間が多く、姿が見えない」という趣旨の情報提供が寄せられたことで不正が発覚し、園は市の聞き取りに対し「勤怠管理の不備や制度の認識不足だった」と説明しているということです。

市は、不正受給した補助金は保育士の給与などに充てられ、私的な流用は確認されていないとしていますが、長期にわたる悪質な不正受給とみて刑事告訴も検討しているということです。