2023年に見つかった偽札681枚 偽造防げ!新紙幣の最新技術

【平】新紙幣への改札の主な目的は偽造防止です。

日本銀行・黒住卓司長崎支店長:
「去年一年間で全国で681枚、今年の1月~3月の間だけでも204枚のニセ札が見つかっている。20年前の技術で偽造防止を続けていくことは難しい。今回約20年ぶりに改刷を実施させていただく」

新しいお札には、最新の偽造防止技術が使われています。

黒住長崎支店長:
「“3Dホログラム”を、世界で初めてお札の中に導入したということがまず1つのポイント。色んな角度から見ると見え方が変わってくる。非常に高度な偽造防止技術になっていると思っています」

透かし部分の肖像画の背景も変わりました。これまでは無地でしたが、非常に細かな模様が描かれていて、世界トップレベルの印刷技術が活かされています。

さらに角度を変えると、数字が浮き出てくるものが…。
特殊なカメラで拡大すると──『NIPPONGINKO』とアルファベットで書かれた文字を見つけました。

特殊な発光インクで、紫外線を当てると光る部分もあります。

見るだけでなく、触ってわかる部分も。

友成由紀アナウンサー:「凹凸を感じます」

識別マークとして書かれた11本の斜線部分や数字は、インクが盛り上がっていて、触るとデコボコしています。

黒住長崎支店長:
「色々な技術を今回導入しています。触ってわかる、透かしてわかる、見てわかる、そして道具を使ってわかる。新しい券を楽しんでいただければ」