「1秒以内」で惑わせる

例えば、中国チームは、セッターがトスをあげ、バックアタックまでに「1.05秒」かかっています。

日本チームは、トスからバックアタックまで、わずか「0.7秒」です。1秒以内に打つことを目標としています。

さらに、日本チームでは、セッターが自分の体の前側にトスするのを「マッハ」、後側にトスするのを「ジェット」と呼び、相手からすると、どこからバックアタックが飛んでくるのか、分かりづらくする戦術を磨いているのです。

52年ぶりの男女同時メダルに期待

さて、目指すはパリオリンピックでの表彰台です。

1964年の東京オリンピックで、金メダルを獲得し「東洋の魔女」と呼ばれ、68年には銀、72年も銀、76年には金、とバレーボールは“日本のお家芸”とまで呼ばれました。ですが、84年の銅メダル以降は成績が伸び悩みました。

最近では2012年の銅メダルがありますが、そこからの2大会は、メダルから遠ざかっています。

6月15日現在、世界ランクは男子3位と女子7位です。ミュンヘン大会以来、52年ぶりとなる男女同時メダルに期待がかかります。

(「サンデーモーニング」2024年6月16日放送より)