脱毛やシミ取りなど、最近身近になっている印象の「美容医療」ですが、トラブルも増えています。国民生活センターによりますと、健康被害や契約に関するトラブルの相談件数は2020年度と比べて約2.8倍になっています。

相次ぐトラブルの相談を受け、厚生労働省がこの夏にも、専門家などによる検討会を立ち上げることが分かりました。

トラブル相談急増中… 脱毛、シミ取り、脂肪吸引「美容医療」の実態把握へ

多くの人が関心がある、シミ取りや脱毛といった「美容医療」。

民間の調査会社が女性400人に行ったアンケート。顔では「しみ・あざ・ほくろ」、体では「体毛」といった部分が「気になる、治したい」と回答しています。

しかし、こうした「美容医療」に対し、トラブルの相談が急増。厚労省が動き出しました。

脂肪吸引やレーザー脱毛など、ほとんどが「自由診療」となっている「美容医療」。そのため、診療の金額や内容が、妥当なのかどうかを確認する制度はありません。

国民生活センターによると「美容医療」をめぐる健康被害や契約などに関する相談件数は年々増加。

2023年度は6255件と、2020年度と比べ約2.8倍となっています。
相次ぐトラブルについて、美容外科の医師は…

共立美容外科 医療経営部長 實藤 健作 医師
「美容医療の手軽なところが、ニーズとして求められている。施術を受ける人が増えているので、その母数が増える分、トラブルの件数としてはどうしても増えてくるのかなと」

その上で、利用する人も情報収集し、医師としっかり話すことが大切としています。

こうした事態を受け厚労省は、夏にも検討会を立ち上げ、「美容医療」のあり方を議論する予定です。