正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」その車内は?
このまぼろしの車両はどんな仕事をしているのでしょうか?
2015年、RKBでは、その様子を取材していました。700系新幹線をベースにした7両編成、最高時速270キロで線路上を走りながら設備に異常がないか点検する特殊車両。正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」です。

東京寄りの先頭車両には座席があって、普通の新幹線のようですが、前方には大きなモニターが設置されています。

ヘッドライトの下に設置されたカメラで線路の様子を撮影し、異常がないかを確認しています。
また、台車部分に設置されたレーザー機器ではレールのわずかな狂いを見つけ出します。

JR西日本担当者「25センチ間隔で0.1ミリの狂いまで測定することができます。大きな狂いがもしあるようであれば運行管理している指令というところに情報をあげまして、そこから実際に補修を行っている現場の方に情報が行きます」
間近でパンタグラフを観測

車両の上部につけられた窓からはパンタグラフと架線の接触状況を確認、架線に異常がないかチェックします。

こうした細かい点検で新幹線の安全運転を支えているんです。
引退後は「N700S」で検査実施へ
ドクターイエローの引退後は、JR東海が保有する営業用の車両「N700S」に機器を搭載して検査を実施する方向で検討されています。