蚊は少しの“水たまり”でも産卵可能 週1回の清掃を!

良原キャスター:
自宅で蚊に刺されないために最大の対策としては、発生させないのが一番ということです。水か、身近な水たまりに注意が必要ということですが、というのも、蚊は水深2ミリでも卵を産むことができます。

ですから▼庭のバケツの水はもちろん、▼室外機の近く▼水たまり▼排水口▼植木鉢の水なども注意が必要。さらに▼ペットボトルのフタや、▼レジ袋・落ち葉の上の水たまりにも産卵してしまうので、こういったものにも注意すべきということです。

毎日毎日お掃除するのは大変ですが、水たまりの放置は厳禁ということです。というのも、蚊が成虫になるまでには、水中で約10日間かかります(イエカの場合)。発生を防ぐには、ベランダの場合だと▼排水口のごみを取り除いたり▼バケツ・植木鉢のたまった水を捨てたり。こうしたことを週に一度行うと成虫にならずに済むので、発生を抑えられるということでした。

井上キャスター:
1匹がどのくらいの数の卵を産みつけるのでしょうか?

ヤマザキ動物看護大学 長島孝行 教授:
種類によって違いますが、数十個から、多いのは200個とかです。それを何回か繰り返します。吸血して産卵、吸血して産卵です。

井上キャスター:
手当たり次第、水たまりがあったらバーって産むことができると?

ヤマザキ動物看護大学 長島孝行 教授:
ですから、1週間に1回掃除をするだけで、まったく違うんですよね。

良原キャスター:
そして皆さん、目の前で自分の体を刺されている瞬間を目撃してしまったとき、どうしているでしょうか?長島先生は「なるべく叩かないで!」とおっしゃいます。

ヤマザキ動物看護大学 長島孝行 教授:
蚊は血液を吸うために、血液がさらさらになる成分を人の体に入れます。その成分が体に残ってしまうとかゆみも残るわけですが、蚊はそれも体から吸収します。

しかし蚊を叩くと、蚊がちょうど吸ったものがまた体に戻ってしまったり、針が戻ってしまったりするんです。蚊の唾液が一番のかゆみになります。

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<プロフィール>
ヤマザキ動物看護大学 長島孝行 教授
蚊など昆虫の生態を研究
著書に「蚊が脳梗塞を治す!昆虫能力の驚異」など

秋元里奈さん
オンライン直売所「食べチョク」代表 33歳
神奈川の農家に生まれる