▽対処法は?

鳥取大学医学部附属病院 感染症内科 千酌浩樹 教授
「抗生物質が一番の治療薬なんですが、それが間に合わない場合は、病気の部分を切ってしまうしかないということもあります。この劇症型の場合は、特に菌体の特殊な毒素が全身の臓器に回りますので、集中治療が必要になるということも多いです。

早く対応しないと、時間単位で病気が進んでいきます。
例えば、傷を負った、打ち身がある、非常に筋肉を使った、そういうきっかけがあって、さらにそこに菌が感染して起こりますので、『ちょっと赤いだけでこんなに痛みが出るの?』というほど痛みが非常に強いとか、高熱が出るとか、そういう場合は、躊躇せずにです、病院を受診していただいた方がいいですね」

こうした病気があるということを事前に知っておくことも重要で、普段とは違う痛み、違和感などを感じた場合は、早めに医療機関を受診してほしいといいます。

また、飛沫感染や接触感染を防ぐため、マスク着用や手洗いなどの基本的な感染症対策も有効だということです。