鳥取大学医学部附属病院 感染症内科 千酌浩樹 教授
「溶連菌という細菌による感染症です。この菌は通常は飛沫といって、唾や呼吸器のしぶきで人の体に入り、『咽頭炎』という喉の感染症を起こします。

この菌が、喉から、また傷などを通じて、足や手の先などに感染した場合、『壊死性筋膜炎』といって、筋肉や皮膚の溶連菌感染症を起こします。

その中の半分ぐらいが『劇症型』といって、全身に激しい反応を起こして、血圧が上がらなくなったり、多くの臓器、肝臓や腎臓や心臓がやられて、劇症型溶連菌感染症になるというふうに考えられています。

劇症型に限って言えば、致死率は非常に高いと言われていて、30%という数字が出てます」