おととい投開票が行われた栃木県鹿沼市の市長選挙。この選挙をめぐって落選した候補の陣営が配布した「ビラ」が、人気漫画にそっくりだと物議を醸しています。
有権者
「我々世代的には『あー』って分かる感じのビラだったので」
物議を醸しているのは、鹿沼市長選挙で自民党と公明党が推薦した小林幹夫候補の陣営が作成した「政策ビラ」と呼ばれるもの。
そのイラストは、まるで人気漫画「スラムダンク」を原作としたアニメ映画のポスターのように見えます。
「登場人物」である赤いユニフォーム姿の5人をよく見てみると、自民党の茂木幹事長や、栃木県の福田知事らしき顔。そしてユニフォームには「KANUMA」の文字が。
「あきらめたらそこで鹿沼が終わる」
スローガンも原作に出てくる名台詞を彷彿させます。
告示前に新聞の折り込みなどで配布されたという、このビラ。作成した陣営の幹部は「若い人にアピールして選挙参加を促せるのであればいいと思っていた」と話しますが。
有権者
「『何これー』しかない。誰が選挙に出るのか、ぱっと見分からなかったし。選挙っぽくはない」
「頑張ろうとしているのかなっていう感じ。目を引こうとしてるんだなって」
「五十嵐さんですし、茂木さんですよね。著作権とかもあると思うので、いいことはしていないだろうなとは思いますけど」
反応は今ひとつの様子。法律的には問題はないのでしょうか。
ベリーベスト法律事務所 杉山大介 弁護士
「著作権上の翻案権侵害という問題がトピックになるのかなと思いました。おおもとのイラストに依拠していると言えるか、表現の本質的な特徴において表現をパクっているかという点が問題になる」
著作権法などに詳しい杉山弁護士は、5人が並ぶ構図や主人公の桜木花道を想起させる赤い髪の毛など「本質的な特徴」を考えると、違法と言える要素が含まれていると指摘します。
杉山大介 弁護士
「赤いチームの裏に白黒の文字を重ねるというところが、スラムダンクとしての表現を入れたものではないかと評価できるところ。今回のポスターも赤服と白黒。本質的な特徴までそのまま使ったんじゃないかと言われても仕方ない内容」
ビラを作成した陣営の幹部は取材に対し、「著作者からの申し入れがあれば平謝りするしかない。気遣いが足りず申し訳ございません」とコメントしています。
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