この春採用された教職員への防災教育の研修会が11日、宮城県内4か所の震災遺構で開かれ、新任の教職員が子どもの命を守る術を学びました。

大川伝承の会・佐藤敏郎さん
「頑張ったから仕方がないとか、かわいそうだから、つらいからで考えるのをやめたら、あの日の子どもや先生の命も無駄になる。絶対に未来につながないといけない」

このうち宮城県石巻市の震災遺構・大川小学校での研修会には、県内の公立学校に今年度採用された教職員約120人が参加しました。
会では、大川小を襲った津波で次女を亡くした佐藤敏郎さんが、震災当日の児童や教員の行動を説明しました。
そして、教員だった自身の経験も踏まえながら、教員として災害の恐怖から目を背けずに、日ごろから備えることの大切さを伝えました。

大川伝承の会・佐藤敏郎さん
「『子どもの命を守るのは大変だ』ではなく子どもをここから連れ出せるのは先生しかいない、こんな素敵なことはない」


児童と教職員合わせて84人が津波の犠牲となった大川小。
参加者は、メモをとりながら真剣な表情で話を聞いていました。


石巻市立蛇田中学校 遠藤怜那教諭
「自分が守られる側だったのが、守る側に立場が変わったと感じた。震災を経験していない人が増えている中で、当時の状況をどう伝えていくのか、得られたことを伝えるにはどうしたらいいのか考えたい」



この研修会は、災害時に子どもの命を守る術を身につけてもらおうと、県教育委員会が2021年度から毎年行っているものです。
11日は、大川小に加え、仙台市、気仙沼市、山元町の震災遺構で合わせて約540人が研修に参加しました。