ジメジメと蒸し暑く、睡眠の質・量ともに低下するこれからの季節。
疲労と睡眠の第一人者、梶本修身医師に梅雨シーズンの快眠法を教わります。
日本人の睡眠時間 調査33か国中‟最下位”

OECDが「睡眠にあてる平均時間」を国別で調査しています。
1位:南アフリカの9時間13分、2位:中国の9時間2分、3位:アメリカの8時間51分と続く中、日本は7時間22分。調査した33か国のうち、最下位となっています。
睡眠障害は、現代の「国民病」とも言われています。
夏は睡眠時間が‟短い”

厚生労働省は2024年2月に「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を策定。夏は冬に比べ40分程度睡眠時間が短くなると発表しました。
なぜ夏は睡眠時間が短いのでしょうか?
梶本医師によると、「日が長い」ことに原因があります。
日の出が早く目覚めが早くなったり、明るい時間が長く活動時間が増えるので夕食も遅くなり、寝る時間がどんどん後ろにずれたりしてしまうのです。
夏は睡眠の‟質”も低下

さらに、夏は睡眠の「量」だけではなく、「質」も低下しやすい傾向にあります。
『ひるおび』で行なったLINEアンケート(5755人が回答)によると、
「ここ1か月、睡眠は十分にとれていますか?」という問いに対し、56%の方が「いいえ」と答えています。
40代女性
「夜中に何度も目が覚めて眠れなくなってしまう」
60代男性
「6時間程寝ているのに目覚めると疲れが取れておらず、日中いつの間にか寝てしまう」
50代女性
「布団をかけると暑いし、かけないと寒い」
という意見も。
コメンテーター 渡辺満里奈:
私は寝つきがすごく悪くて、大体6時間ぐらいは寝るんですけど朝は5時過ぎにお弁当を作らないといけないので早く起きる。質の良い睡眠がとれているとは思えない。
コメンテーター 山之内すず:
寝られる日は10時に寝て7時に起きるみたいな生活で9時間・10時間寝るんですけど、めちゃくちゃ夢を見るんです。本当に3本立ての夢を毎日見ていて、ぐっすり眠れているのかと言ったらどうなんだろう。結局休みの日は昼寝もしちゃうんです。

東京疲労・睡眠クリニック院長 梶本修身氏:
例えばすずさんみたいに10時間寝てもやっぱり眠いとか夢を見るとかであれば、やはりそれは睡眠の質が悪い可能性もあります。
「10時間寝ないと体調壊す」という人はたいてい睡眠の質が悪いですね。
また、6時間しか寝られない状況が生じているなら、昼寝をしてもらうのも一つの方法です。20分程度の昼寝を間に入れるのもいいと思います。