6月10日は、日本で初めて時計により時刻が知らされた「時の記念日」です。シェフやパティシエを育てる専門学校で、1分、1秒を大切にしながら技術を競う伝統の大会が開かれました。

毎年開かれているこの大会は、料理人の卵たち80人の最初の腕試しです。
まずはパティシエ科。制限時間10分で、ケーキのデコレーション技術を競います。

バタークリームを土台に塗って形を整え、貝殻のようにクリームを絞る『シェルしぼり』など2つのデコレーションを施します。

1位の座を射止めたのは、中本有美さんでした。
シェフパティシエ学院 パティシエ科 中本有美さん(1年)
「外側を綺麗にすることを頑張りました。将来は自分の作るケーキで人を笑顔にできたらなと」

続いては、大根の桂剥きです。こちらは5分で、どれほど長く剥けるかを競います。

途中で切れたり、折れたりする生徒もいるなか、1メートル52センチで1位に輝いた、村上寿さんの夢は?
シェフパティシエ学院 調理師養成科 村上寿さん(1年)
「将来は自分の店を出して、みんなが美味しかったと笑顔になれるような料理人になりたいです」

料理で人を笑顔に。その挑戦は始まったばかりです。