「指定野菜」というものをご存知でしょうか?
国が、消費量が多く、重要性が高いと位置付けた野菜で、全部で14品目あります。

このいわば「メジャーな野菜」に、ブロッコリーが、およそ半世紀ぶりに追加されることになりました。
関係者からは期待の声があがっています。


長野県南牧村の野辺山と、山梨、埼玉の3か所で、ブロッコリーの通年栽培に取り組む「アグレス」。

7人から8人のスタッフが連日、朝4時から出荷作業を行っています。

アグレス社長 土屋梓(あづさ)さん:
「これなんか、そこそこいい感じのブロッコリーですね。粒があまり大きくなり過ぎず、締まっていて、茎もしっかり白い状態だと鮮度がいいかなと」

アグレスは、高原野菜の産地である野辺山で、日本屈指の作付け面積でホウレンソウを栽培し来ましたが、3年前から新たにブロッコリーの栽培に乗り出しました。

現在は26ヘクタールの畑で、年間270トンを生産しています。

アグレス社長 土屋梓さん:
「毎日安定的に出荷するというのを一番重要に思っておりまして、うちは毎日とるためにとにかく毎日定植をする」

年間を通して毎日、安定して商品を供給できる態勢を強みに、スーパーを中心に出荷し、そのエリアは関東から九州にまで広がっています。

土屋さん:
「消費量が伸びている野菜ってなかなかなくて、ブロッコリーは年々消費量増えている」

全国の出荷量がこの30年でおよそ2倍に増えているブロッコリーは、消費者にとって欠かせない野菜となっています。

女性:
「大好きです。毎日食べる。栄養栄養栄養、栄養好き」
男性:
「だいたいもうワンパターン。ゆでてマヨネーズね。栄養はある。いい値段してるけど、やっぱり美味しいよね」

このブロッコリーが2026年に、指定野菜に追加されることになりました。

消費量が多く、国が重要性が高いと位置付けた野菜のことで、キャベツやきゅうりなど14品目が指定されています。

新たに追加されるのは、1974年のジャガイモ以来、実に半世紀ぶりのこと。

指定野菜になると安定供給を図るために、価格が下落した際、大規模に生産している農家への補助金が手厚くなります。

土屋さん:
「そういうものもあって、安心して栽培できるっていうのは強みになりますし、とにかく安定して出荷して、お客さんに常に良い品質のブロッコリーを毎日届けると、そういう信念を持ってやっていきたいですね」