岩手県の漁業実習船「りあす丸」が5日、ハワイ沖でマグロ漁の実習を行う宮古水産高校の実習生を乗せて最後の遠洋航海に出発しました。老朽化に伴い「りあす丸」は2025年3月に完成予定の新しい船に使命を引き継ぎます。
「りあす丸」最後の遠洋航海となる今回の実習には、海洋生産科船舶運航コースの2年生8人と、高校卒業後も学校に残り漁業の知識を学ぶ専攻科漁業科の1年生5人の合わせて13人が参加しています。
5日は出発式が行われ、宮古市の藤原ふ頭に実習生の家族と全校生徒が集まりました。
(実習生代表 荒川 翔 さん)
「知識を深め、技術を磨き、何よりも海の男に最も大切な心を鍛えてきます」
実習生は12日間かけてハワイ沖に移動。14日間の漁を行い、7月25日に静岡県の焼津港に水揚げした後、7月29日に宮古港に戻る予定です。
2001年に建造された「りあす丸」は、今回の航海も含めて24年間で50回の遠洋航海を行い、約680人の船乗りを輩出してきました。老朽化に伴い今回が最後の遠洋航海です。
(宮古水産高校実習船運航部 鈴木 宏明 教諭)
「これまで24年間安全運航を続けてきて多くの乗組員を世界の海に輩出しています。これが最後の航海ですがこの子たちも2か月これから頑張ってくれると思うので最後まで我々も気を引き締めて支援等していきたい」
「りあす丸」は遠洋航海から戻った後、11月下旬まで陸岸に接近して航海する沿岸航海などの実習を行い、2025年3月に完成する新しい船にその使命を引き継ぎます。
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