“築100年の歴史”があちこちに…戦時中の名古屋空襲で一度全焼

(松坂屋名古屋店 水品圭貴さん)
「戦前の建築物なので、ここの柱の中を見てください」

これは戦前の部分。柱が真っ黒ですが…

(松坂屋名古屋店 水品圭貴さん)
「こちらが資料館にあった写真なんですが、1945年3月の名古屋空襲の時に、松坂屋名古屋店は一度全焼したと言われている。当時からコンクリートの建物だったので、外側は残っているんですが内側が全焼した。当時の焼けた柱を補強や補修をしながら使い続けている。普通の売り場の時は見えていないので、今しか見られない箇所になる」

(大石アンカーマン)
「戦火をくぐり抜けた証がここにある。それが今回の改装でわかったと」

空襲を乗り越えた松坂屋の名古屋店本館。
戦後まもなく撮影された当時の貴重なカラー写真を見ると、確かに外壁の大部分が焼け焦げて黒くなっていました。
補強や増築を行いながら、築100年の建物を守ってきたのです。

歴史を誇る松坂屋ですが、百貨店を取り巻く環境は厳しさを増しています。
愛知県内ではこの4年で4つの百貨店が閉店し、県内にある百貨店は名古屋市内のみ。岐阜髙島屋もこの夏で閉店し、岐阜県は全国で4つ目の「百貨店ゼロ県」に。

インバウンドの回復もあり都心部の店舗は売り上げが戻っていますが、今回の大改装はこの先100年の生き残りを賭けた重要なプロジェクトなのです。