鹿児島県曽於市の小学校で9日、イチョウの木の枝が折れて落下し、下敷きになった校長が死亡しました。地域のシンボルでもあったイチョウの木を今後どうするのか、住民は揺れています。
(記者)
「高岡地域のシンボルであるイチョウの木。高さおよそ10メートルから枝が落下したということです」
曽於警察署によりますと、9日午後4時前、曽於市末吉町の高岡小学校の校庭のイチョウの木の枝が折れて落下し、草刈りをしていた当時の女性校長が、直径およそ30センチ、長さおよそ8メートルの枝の下敷きになりました。
校長は、およそ2時間後に搬送先の病院で死亡。死因は胸などを強く打ったことによる出血死と見られています。
事故から一夜明け、学校には献花台も設置され、訪れた地域の人たちが校長の死を悼んでいました。校長は昨年度赴任し、校内の美化作業に熱心に取り組むなど、児童や地域からの信頼も厚かったということです。
(PTA会長をつとめたこともある住民)
「先生が芝を刈っているところを何度も見たことがある。頑張る人だなと思った」
枝が折れたイチョウの木は、学校のホームページでは「樹齢160年を超える」と紹介されています。イチョウの木の周りでイベントも開かれるなど、学校だけでなく地域にとってもシンボル的な存在だったといいます。
(PTA会長をつとめたこともある住民)
「高岡といえば大イチョウだなという感じ。学校区の誇りのような存在。できれば枝も切りたくない、大事にしたい気持ちもあるが…」
イチョウの木の枝は自然に折れたとみられ、9日は学校に通う6人の児童は夏休み中でいませんでした。ただ、安全管理上、木をこのままにしていていいのか、市教育委員会は学校や住民と協議して対応を決めたいとしています。
(教育委員会 鶴田洋一総務課長)
「地域の方々の憩いの場でもあるので、今後は地域の方々や保護者を含めて話し合いをする場を設けたいと思っている」
市教委は市内の学校の古木について調べ、子どもたちが木の近くで遊ばないよう指導を強化するよう、文書で通知する方針です。
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