「瞬時電圧低下」とは?

井上キャスター:
まず、雷が送電線などに落ちると、送電設備がダメージを受けてしまい、それを放っておくと広い範囲で停電が起きてしまうリスクが出ます。

停電範囲の拡大防止のために遮断し、瞬時に別の電力系統に切り替えることで、大規模な停電を防ぐということです。

切り替えの“ごく短時間”に電圧を低下させることを「瞬時電圧低下」といいます。

「瞬時電圧低下」が起きたとき、一般家庭では部屋の照明がちらつく現象が起きる程度で、特に大きな影響はありません。工場やテーマパークでは、一時的な電圧低下で安全装置が働き、機械が自動停止することがあるそうです。それにより、生産ラインがストップした事例もあるということです。

大規模な停電を阻止するための措置なので、個人の対策で「瞬時電圧低下」の発生を完全に無くすことはできません。企業などは、それぞれの設備事情に合わせた対策・防衛措置をすることが求められます。

一方で、電気機器は誤作動・データ消失・故障などの可能性があるので、▼こまめに電気機器の電源をオフにする▼プラグを抜いておくことが家庭でできる対策となります。