旅の宿は、鈴木さんが、築90年の古民家をリノベーションして造りました。

末川徹 記者
「こちらは2023年にできた新しい施設ですが、実はサウナなんです。瀬戸内の景色をながめながら、じっくり温まることができます」

サウナの燃料は、さきほど伐採した竹です。島のあらゆるものを地域資源に活用しています。室内は65℃前後の低温なので、子どもと一緒に気軽に入れます。

広島市からツアーに参加(30代)
「ジワジワ来る。木のいい香りがする」

家族たちは、このほかも島の生活を肌で感じていました。

広島市からツアーに参加(30代)
「島での暮らしを聞く機会がなかったので、すごく興味深い。島でスイカの苗を植えたが、実がなるときに(子どもに)食べさせたい」
「島自体の魅力を感じた。可能性しかない。人を増やせる下地がある」

ガイドを務めた鈴木さんは、こうしたツアーが島を「第2のふるさと」と感じてもらうきっかけになればと話します。

ガイドを務めた 鈴木敏司 さん
「島に住むのは難しいが、人口や行き来する人が増えれば。応援してくれる人も増えているので、少しずつ浸透すればいい」

住民たった5人の小さな島。そこには、ふるさとを感じさせる温かさがありました。