シーガイアを運営するフェニックスリゾートについて、アメリカの投資会社への株式譲渡が31日完了し、6月1日から、グループ企業の会長の山本俊祐氏がフェニックスリゾートの新しい社長に就任することになりました。

また、31日は昨年度の決算も発表され、フェニックスリゾートは、開業以来、初めてとなる2期連続の増収増益の黒字を達成しました。

シーガイアを運営するフェニックスリゾートは、2012年、セガサミーホールディングスがすべての株式を取得し完全子会社化されました。

そして、セガサミーは、5月10日、すべての株式をアメリカの投資会社「フォートレス・インベストメント・グループ」に売却することを決定。

31日、株式譲渡が完了し、フェニックスリゾートは6月1日からの新体制を発表しました。

それによりますと、新しい社長に就任するのは、アメリカの投資会社「フォートレス・インベストメント・グループ」のグループ企業である「マイステイズ・ホテル・マネジメント」の会長の山本俊祐氏です。

現在の社長の片桐孝一氏は、6月1日から副社長となります。

(フェニックスリゾート 片桐孝一社長)
「設備投資はフォートレスに助けてもらい、なおかつ運営ノウハウを、一部スタッフに来てもらう予定になっているので、そういった方々の運営ノウハウを吸収しながらさらに成長スピードを高めていくことができるのではないかと期待している」

また、31日はフェニックスリゾートの昨年度の決算も発表されました。

フェニックスリゾートの昨年度の売上高は、前の年度よりおよそ6億円増加し、115億円余りでした。

また、営業利益は6100万円で前の年度を下回ったものの、経常利益は7100万円と前の年度よりわずかに増え、開業以来初めて2期連続で増収増益の黒字となりました。

フェニックスリゾートによりますと、シーガイアの利用客は89万9000人余りと前の年度と比べて4万8000人ほど減少した一方、新型コロナの5類移行に伴い、団体客が本格的に回復。

特に、G7宮崎農相会合や県人会世界大会など大型MICEが好調だったということです。

(フェニックスリゾート 片桐孝一社長)
「今後もMICEやスポーツ合宿をしっかり宮崎県に来てもらう、誘致をしていくことがとても大切だと思っているので、引き続き、特に宮崎の皆様と緊密な連携を取っていくことが私のメインのミッションになるのではないかと思っている」

フェニックスリゾートでは、6月18日に記者会見を開く予定で、新経営体制に関して説明するとしています。