「特定都市河川」水害防止に予算を重点配分
「特定都市河川」に指定されると、国からの予算が優先的に配分され、洪水を防いだり、インフラを整備したりするのが、集中的に進むことになります。
福島県内では、釈迦堂川に加え、今年7月に郡山市の逢瀬川、谷田川も指定される予定です。いずれも、阿武隈川に合流していて、市街地を流れています。

釈迦堂川では、2019年の台風19号で水が堤防を越える「越水」が発生。須賀川市では1000棟を超える建物に被害がありました。今後は、雨水を貯める施設といったハード面の整備を急ぐほか、地元との協議を重ねて、水害への備えを重点的に進めることとなります。
計画の完了には、20年から30年かかるとみられていて、地元などから意見を募るパブリックコメントなども行われる予定です。ハード面だけでなく、地域の実状に合わせたソフト面も充実させることが期待されます。