天守閣「復元」に向け議論を始める財界

天守閣の「復元」に向けて、福岡商工会議所は今年3月から有識者などを集めて懇談会を開催しています。今後、市民にアンケートをとるなどして、議論を活発化させたい考えです。

福岡城天守の復元的整備を考える懇談会 谷川浩道顧問「心のより所というのは郷土愛、誇りを生み出す大きな契機になる。福岡は城跡がありながら、ずっと空き地のままになっている。広大な敷地をいつまでも空き地にしといていいのだろうかと」
全国で再建された天守閣いくつかの種類
昭和以降に再建された天守閣には、いくつかの種類があります。
・史料に基づいて建てられた「復元天守」
・小倉城のように史料が少なく、正確に復元されていない「復興天守」
・唐津城のように、もともと天守閣がなかった城や存在が確認できないまま建てた「模擬天守」です。
文化庁はこれまで、「復元天守」について絵図や写真などの精度の高い史料がなければ、認めていませんでした。
しかし、2020年に基準を緩和し、外観や構造の一部が分からなかった場合でも、それを明示すれば、「復元」に準じる「復元的整備」として、再建を認めることにしたのです。














