大法廷での訴え
飯塚さんは、最高裁の大法廷に立ち、15人の裁判官に対して次のように訴えました。
宮城在住の原告 飯塚淳子さん(仮名):
「優生手術は、私から、幸せな結婚や子どもというささやかな夢をすべて奪いました。私の人生は狂わされてしまったのです。早く全ての被害者が救われるような判決を出して下さるようお願いいたします」

弁論のあとの会見では・・・。
宮城在住の原告 飯塚淳子さん(仮名):
「ここまでくるまで長い道のりがありましたので、ここまで来るまでがすごく苦しかった。それが裁判につながって、佐藤さんも名乗り出て他の人も続いて裁判になって良かったと思います」

新里宏二弁護団長:
「20数年訴え続けるのは本当に大変。本当にエールを送ってあげたいと思います」

最高裁は、今年の夏にも5つの裁判についての統一判断を示す見通しです。
今回、最高裁で審理されている全国5つの訴訟のうち、高裁で敗訴しているのは飯塚さんと佐藤さんの裁判のみです。被害者の訴えに司法がどのような判断を下すのか注目されます。