介護の現場での負担軽減が期待されます。
寝たきりの人でも布団やベッドの上で体を洗うことができる介護用具を東京の企業が開発し、29日、宮崎市で説明会が開かれました。

(長友幸生記者)
「こちらの商品、シャワーなんですが、水も垂れず、どんな場所でも体を洗うことができるんです」

入浴介助の負担軽減などにつなげようと、掃除機や空気清浄機などを手がける「シリウス」が開発したのが、布団の上でシャワーを浴びることができる世界初の介護用具、その名も、「switle-BODY」です。

29日は、宮崎市で、福祉用具のレンタルなどを行う会社の担当者らを対象にした説明会が開かれました。

この介護用具は、スポンジがついたノズルから洗剤やお湯を出すと同時に吸い取ることができ、布団やベッドの上でもシーツを濡らさずに体を洗うことができます。

(体験した人)
「今まで3人でやっていたことが1人でできる、時間も15分で終わるということであれば、かなり人手不足とかも解消になるんじゃないでしょうか」

また、「switle-BODY」は、能登半島地震の被災地でも活躍したということです。

(シリウス 亀井隆平社長)
「(被災地では)非常に少ない水で体を洗うことができるということで非常に好評いただいおりました。ぜひともそういった活用の仕方もですね、していただけたらなと思います」

この介護用具は今年4月から販売が始まっていて、今後、介護保険の適用を目指すことにしています。