「僕もできますか?」ハーモニカとの出会い

飲食店の座敷で1人。バスハーモニカの練習をしているのは、青森県十和田市の福沢勝義さん(71)です。趣味で1日に2時間練習していますが、本職は…。手際のいい包丁さばきで調理もこなす、飲食店の経営者です。

29歳の時から40年以上、十和田市で創作和食料理の店「ふく屋」を切り盛りし、季節の食材を使った料理で客の胃袋を満たしてきました。
福沢勝義さん(71)
Q.料理はオリジナルですか?
「オリジナルかどうかわからないですけど、思い立って。大体思い立ったのが多いんですよ」

この店での常連客との交流が福沢さんの人生を豊かにしてきました。
福沢勝義さん(71)
「お客さんがハーモニカを持ってきて、暇なときにお店の中で『荒城の月』とか演歌とか吹いてくれたんですよね。それで『僕もできますか?』って言ったら、『誰でもできるよ』ってことで、ハーモニカを1本くれて。それから始めることになりました」
こうして約20年前から続けてきたハーモニカもまた、福沢さんの暮らしに彩りを添えています。