新潟県中越地震から今年で20年です。
被災者を勇気付け復興のシンボルとなった『牛の角突き』の記念大会が開かれ、訪れた1100人が迫力ある闘いを楽しみました。

長岡市の山古志闘牛場。激しくぶつかり合う牛たちの姿に熱い視線が向けられました。この記念大会は、長岡市で10年ぶりの開催となった『全国闘牛サミット』に合わせて行われたものです。

会場には鹿児島県や沖縄県など、闘牛が行われている全国9つの自治体から関係者が集まりました。

長岡市から
「すごかった、ガツーンとぶつかって」


東京都から
「角を突いている音とか、牛のすばやさとかを見て、すごく迫力を感じた」

2004年の中越地震では、牛舎の下敷きになるなどして山古志地域で飼われていた牛の半数が犠牲になり、1000年の歴史があると言われる角突き文化も一時は存続が危ぶまれました。

山古志闘牛会 松井富栄 会長
「牛もそのときなくした分、(全国の闘牛会が)贈ってくれたりして、この20年を皆さんのおかげでやってこられて嬉しい気持ちでいっぱい。伝統文化を共有して楽しんでくれる人がこうやってまた来てくれることが、この地域の発展や活力になると思っている」

各地の闘牛会で後継者不足などが課題となる中、貴重な伝統を未来につなげようと関係者は思いを一つにしていました。