被爆地では早朝から犠牲者を悼む祈りが捧げられています。

およそ7万4千人が犠牲となった長崎への原爆投下からきょうで77年。
被爆者の平均年齢は84歳を超えています。
長崎の被爆者や市民が早朝から平和公園などを訪れ、原爆犠牲者へ祈りを捧げています。

77年前、原爆によって壊滅した爆心近くの浦上天主堂ではけさミサが行われました。
ミサに参加した森内照子さん(91)は長崎市三ツ山で被爆。
「もう戦争は絶対してはいけない」と話していました。
また平和公園で祈りを捧げた被爆2世の男性は「ウクライナで戦争があっている。戦争がない世界が一番いいが、残念ながら世界の動きは反対の方にいっている」と話していました。
午前10時45分から始まる今年の平和祈念式典には、岸田総理の他、過去最多となる83の国の代表が参加する予定です。
式典では原爆が投下された午前11時2分に黙とうが捧げられたあと、田上長崎市長が『ロシアのウクライナ侵攻を受け、核兵器が使われるリスクが高まっていることの危機感』を伝えるほか、日本政府に対し『被爆体験者の救済』などを求めることにしています。