静岡県警は警察官を目指す学生らを対象にした体験会を開きました。取り組んだのは、インターネットやSNSを悪用した犯罪などを捜査する仕事です。

<静岡県警捜査員>
「いまネットが犯罪の温床になっている」

静岡県警本部の一室に集まったのは大学生ら21人。サイバー犯罪の捜査を実際に体験します。第一線で働く捜査員が先生役です。

<静岡県警捜査員>
「SNSの投稿に関する情報提供がありました」

南アルプス赤石岳でのいたずら書きがわかるSNSの投稿が見つかったという設定で捜査開始です。学生たちは、SNSの投稿や写真から情報を集めてきます。

<記者>
「何を手掛かりに探していますか?」

<参加した学生>
「(SNSから投稿者が)清水区に住んでいることが分かり、家の近くのビルを探してます」

<静岡県警捜査員>
「即戦力ですね」

SNSに投稿された写真の背景などから、ある人物の家を割り出しました。

<参加した学生>
「めちゃくちゃ緊張します」

次に体験したのは家宅捜索です。男性宅からさまざまな証拠を探していきます。押収品のメディアから、確実な証拠を押さえようと試みますが…、写真のデータなどは削除済み。捜査は振り出しかと思いきや、ここからサイバー犯対策罪課の本領発揮です。

<静岡県警捜査員>
「犯人に削除されたからと言って、引き下がるわけにはいきません」

データをある方法で復元。容疑者がこの男性である疑いが強まったとして、逮捕となりました。

<参加した学生>
「知らない分野だったので、経験してみておもしろいなと興味を持つことができました」

なぜ、ここまで捜査の流れを学生に体験させたのか。背景にはこんな理由がありました。

静岡県内では、2021年サイバー犯罪に関する相談が2049件あり(前年比300件増)、2022年もわずか半年で1549件にのぼるなど、増加の一途をたどっています。そこで静岡県警は、新たな人材を発掘し変わりゆく犯罪に対応しようと考えました。

<静岡県警サイバー犯罪対策課 川島好勝理事官>
「インターネットが日常生活に浸透してくると、サイバーというのは避けて通れない。サイバーの知識がある人、それから興味がある人、こういう方も採用したいと考えています」

静岡県警は、警察官を志す学生を対象にした体験を各部門で企画していて、警察の仕事をより身近に考えてもらいたいとしています。