借金大国日本への影響
そして最後に日本の現状、借金大国。一般会計歳出が総額112兆5717億円、そのうち30兆円近くは国債費=借金返済。一方で一般会計歳入は租税及び印紙収入の69兆6080億円とその他7兆7147億円を合わせても77兆円しかありません。そのため公債金が35兆4490億円となっていて借金が増えていっています。その結果、現在の国債残高(財務省2024年政府案)は1105兆円となっています。
ここで今、円安が問題となっています。この円安を是正するためには金利を上げなければいけないと言われています。ゼロ金利としていた日本の金利をもし2%に上げる場合、借金である国債残高の約1000兆円の全てに2%の利息がかかるとなると、毎年、利払いだけで支出が20兆円増えるということです。
消費税10%での税収が約20兆円。つまり増える20兆円の支出を賄うためには、消費税20%にしなければ賄えないということになります。経済評論家の加谷珪一さんはこういう理屈を教えてくれました。