過去にも実施例も その評価は?
今回のような一時的な減税、そして現金給付、さらには恒久減税を比較した場合、効果が大きいのは恒久減税。一時的な減税は現金給付に比べても効果が少ない方法だとされています。
過去に実施されたときの結果はどうだったのでしょうか。
1997年~1998年の橋本内閣時にまず2度の定額減税が行われました。そしてさらに恒久減税の実施も表明。しかし野党は猛反発。財源を問われるなどして、結局その後の選挙で敗北・退陣しました。
その後を継いだ1999年からの小渕内閣は定額減税ではなく定率減税を実施。所得にかかわらず税額を一律20%控除でした。このころはバブル後で景気が悪かった時期で10年近く行われました。
その効果はどうだったのか、経済評論家の加谷珪一さんは「効果はなかったのではないか?」と話します。ただ景気が悪すぎたため意見が分かれるところではあり、景気が悪すぎてどうしようもなかったという人もいれば、これはやっても意味がなかったという意見もあるということです。