外国人労働者を派遣している長崎県内企業の会社役員の男らが4年前、『ビザ発給に必要な手続きを早く行ってもらおう』と、外国大使館の職員に賄賂を贈ったとして先月、書類送検されていたことがわかりました。

書類送検されたのは外国人を労働者として日本に招き、派遣している長崎県内の企業と役員の50歳の男、それに当時社員だった45歳の男です。

警察によりますと、男らは2018年7月、外国人のビザの発給に必要な在留資格認定証明書などの書類を大使館に提出。
認証手続きを早く行ってもらうため、大使館の外国人女性職員に対し、現金8万円を手渡しした疑いが持たれています。

警察が別の事件を捜査していたところ、贈賄の疑いが浮上し、2人に話を聞くなどした結果、犯行が明らかになったとして、先月、会社と2人を不正競争防止法 違反容疑で書類送検しました。
2人は容疑を認めているということです。
外国公務員への贈賄による検挙は、県内では初めてのことです。