「早い」「多い」「しつこい」今年の傾向

平年、蚊の活動期は4月~11月で、血を多く吸う「増殖期」が7月~9月です。
去年(2023年)は猛暑で7、8月の蚊の活動が減り、増殖期が9月~11月にずれ込みました。

今年は5月からの暑さですでに増殖期が始まっており、夏は去年と同じように猛暑で活動が減少。9月〜11月でもう一度増殖期が来るのではないかと教授は予想しています。

これにより今年の蚊の傾向は・・・
5月の気温の高さから活発化が前倒し⇒「早い」
蒸し暑い夏で大発生が警戒される⇒「多い」
2度増殖期があり長く悩まされる⇒「しつこい」

長島孝行教授:
特に秋の増殖期は、子孫を残そうとするのでかなりしつこくつきまとうと思います。
今年、夏の気温が高く35度をガンガン超えれば、去年のようにピークが2つになる可能性もあるし、あまり高温が続かなければずっと繁殖時期を迎えるということになります。

気象予報士 森朗氏:
今年は今のところ、去年を上回る暑さになるかもしれない。過去一番暑い夏になる可能性があります。

恵俊彰:
35度を超えてくると蚊は動かなくなるんだけど、そうするとこっち(人間)もつらいもんね。

血を吸うのは一生で1~5回

蚊は世界で3000種類あり、日本では100種類。主に血を吸う蚊は20種です。
▼夕方から夜間に活動して屋内で血を吸うのが「イエカ類」
▼昼間に活動してやぶや草むらに生息するのが「ヤブカ類」

血を吸う蚊はメスだけ。
産卵直前に人の血でタンパク質を栄養補給しており、一生で血を吸う回数は1回〜5回です。

恵俊彰:
1匹の蚊が5回しか刺さないんですか?

長島孝行教授:
満腹になるまで5回ということですから、途中でやめさせたらまた違うところに行っちゃうわけです。これが媒介になるわけです。全部吸わせてあげれば一番いいです。
1回で自分の体重とほぼ同じ量を吸い、産卵に入りますのでもう吸血しません。

恵俊彰:
刺されていると思ったら、見守ってあげる!?