総理の“政治決断”で決着? “政治とカネ”めぐる法改正
小川彩佳キャスター:
岸田総理はどのような落としどころを模索しているのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
自民党案の中身は相当薄っぺらいのですが、総理側近に取材したところ、『最終的に岸田総理の政治決断で決着を目指す」と話していました。
つまり、自民党案は不十分だが、実際には公明党に歩み寄って最終的には決着を目指すんだという動きを始めているところなんだと思います。

政治資金規正法改正をめぐり、自民党と公明党は9項目の中身のうち、7項目は合意をしています。残りの2項目▼パーティー券 公開基準額を、自民党は『10万円超」に対し、公明党は『5万円超』と示しているのですが、総理周辺によると妥協は可能だと話しているといいます。
もう一つ、▼政策活動費について、自民党は『項目別の金額を党の収支報告書に記載』という、ゆるい案に対し、公明党は『議員側が明細書を作成し、公開を義務づける」としています。これも岸田総理は最終的に公明党案を採用するのではないかとみられています。
なんだか岸田総理に政治決断をさせる舞台づくり、地ならしにも見えるのですが、仮に合意したとしても、抜本的な改革にはほど遠い状況ですので、もう少し中身のしっかりした改革案を与野党で話し合ってもらいたいですね。
小川キャスター:
与野党は政治資金規正法の改正案について22日に審議入りすることで合意をしています。
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<プロフィール>
星浩 さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島出身
政治記者歴30年














