スマート農業を学ぼうと、安曇野市の農業高校の田んぼに、あるロボットが導入されました。

田んぼの中を進んでくる、真っ黒な機械。

その名も「アイガモロボ」は、農家の作業負担を減らす画期的なロボットです。

その実証実験が始まったのは、安曇野市の南安曇農業高校の水田。

2年生の生徒たちが、米作りを学んでいます。

講師(地元農家)浅川拓郎さん:
「お米作りで一番困るが除草なんだよね、草がいっぱい出てきちゃう」

苗の生育に、天敵となる雑草。

除草剤を使うケースも少なくありませんが、かつては、雑草対策として田んぼにアイガモやコイなどを放つことがありました。

そこで登場したのが、先ほどのアイガモロボ!

アイガモロボ開発者 中村哲也さん:
「共通していたのが、水を濁すっていうことだったんです」

車のエンジニアだったという中村さんが10年以上かけて開発したもので、スクリューで泥を巻き上げることで、水が濁って水中に光が届きづらくなり、雑草の繁殖を抑えます。

説明を受けた後、さっそく、アイガモロボを田んぼの中へ…

動き出すと高校生からは拍手が沸き起こりました。

ソーラーパネルを動力源に、2本のパドル型のブラシを回し、GPSで位置を把握しながら自由自在に進みます。

前方の突起は、さながらアイガモのくちばし。

苗を傷つけることはなく、最大1.5ヘクタールほどの広さまで1台で担えるということです。

アイガモロボ開発者 中村哲也さん:
「農業って楽しいんだとか、未来があるんだとか重要なんだってことを、ロボットを通じて感じてもらって就農にもつながればいい」

この水田ではもともと化学肥料を使っておらず、アイガモロボの導入で除草剤を使わなくできれば、有機米を生産できるメリットもあります。

高校生:
「どんどん昔に比べて便利になっているというのも感じるし、そうすると若い農業経営者とかも増えていくからいいんじゃないかと感じました」
高校生:
「(米作りを)やったことがなくて、大変そうだなって思ってたんですけど、今のを見て楽しそうだなと」

今後は3週間から6週間程度稼働させ、どのくらい除草できるのか観察していくということです。