不同意性交等致傷の罪に問われている元宮崎市議会議員、"スーパークレイジー君"西本誠被告の初公判が、16日、宮崎地裁で開かれました。
裁判を傍聴した長友幸生記者が、法廷の様子や公判の内容について解説します。

Q.西本被告の様子は?
長友幸生記者
西本被告は宮崎市議会議員として活動していた去年9月に逮捕されました。
送検のときには報道陣に対して「やっていない」などと声をあげたり、保釈時には、涙声で、謝罪の言葉を述べたりと、感情をあらわにしている姿が印象的でした。


一方、16日の初公判前には、一礼して裁判所に入り、法廷中も、表情ひとつ変えず、終始、落ち着いた様子で検察などの主張を聞いていました。

Q.16日の初公判は、検察側が捜査した内容が明らかになったが
長友幸生記者
今回の裁判では、西本被告の弁護側は起訴内容については争わないとしているので量刑が争点となります。
こうした中、検察側が、量刑を決めるポイントとして挙げているのがこちらです。

まずは、犯行の経緯と態様についてです。被害者は店からホテルに移動するとき、またホテルに入ってからも強く抵抗しています。
こうしたことなどから、検察側は今回の犯行について、その卑劣さ、強引さ、それに、被害者には「全く落ち度がないこと」を指摘しています。
また、「犯行後の西本被告の言動」、そして「被害結果の深刻さ、被害者本人の処罰感情」を量刑を決める上で着目してほしいとしています。
一方、弁護側は、逮捕、起訴による社会的制裁を受けたなどとして情状酌量を求める方針です。

17日は、被告人質問が行われ、西本被告の妻も証人尋問で出廷する予定で、判決は今月24日に言い渡されます。
※MRTテレビ「Check!」5月16日(木)放送分から