自民党の裏金事件を受け最大の焦点となっているのが、政治資金規正法の改正です。「5年で50億円」支給された政策活動費の公開方法など与党内でまとまらず、「やる気がない」との批判の声があがっています。
岸田総理
「与党間でしっかりと協力して、今国会中の政治資金規正法改正の実現に向けて全力を尽くしていただきたい」
先週、政治資金規正法の改正案で大筋合意した両党。ただ、いま与党の足並みの乱れが浮き彫りとなっています。
公明党 山口那津男 代表
「与野党間で建設的な議論を行い、法改正の今国会中での実現を総理・総裁として主導していただきたい」
隔たりの原因の1つが、政党から議員個人に支給される「政策活動費」です。これまで、▼二階元幹事長に5年間でおよそ50億円支給されたものの、使いみちの公開義務がなく「不透明」だと指摘されてきました。
公明党も使いみちの公開を求めてきましたが、自民党が難色を示し、与党がまとめた改正案の概要では、公開範囲などは明記されませんでした。
自民党は法案の条文化を急ぎ、公明党に示した上で、与野党協議に臨む方針ですが、公明党は裏金問題を抱える自民党と2党での共同提出には慎重な構えを崩していません。
公明党 山口那津男 代表
「野党の皆さんの意見も伺いながら、国会全体としての合意形成も併せて進めていくべき」
公明党は野党を巻き込み、法案の条文化を図りたい考えですが、野党側は…
立憲民主党 泉健太 代表
「やる気がないというのが明白ですね。案らしい案が未だに出てこないというのは、この自民党全体の改革意識の遅れ・不足」
野党側は条文化を急ぐよう求めるなど、与野党の駆け引きが続いています。
注目の記事
【全文公開】“ラブホテル密会” 小川晶・前橋市長の謝罪会見【前編】「最初にホテルへ誘ったのはどちらから?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)

【全文公開】“ラブホテル密会” 小川晶・前橋市長の謝罪会見【後編】「どちらからホテルに誘うことが多かった?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)

「道が分からんのよ…」午前3時、車道の真ん中に93歳の男性 携帯には大量の不在着信 25歳の女性がとっさに取った行動は 広島


「どれだけ泣き叫んでも、本人は二度と目を覚ましてくれない」24歳の息子を奪われた両親…受け入れられない現実【小樽飲酒運転事故から1年《第1部》】

「水着をずらして性器を...許せない」スイミングスクールで娘が盗撮被害 インストラクターの男は「バレるリスクも低く都合よかった」なぜ防げなかった? 「二度と被害者を出させない」両親はスクール側に"第三者による検証"求め民事調停を申し立て

物価高対策は実現する?「地方交付金」「年収の壁」「5年で100万円増」…自民党総裁選 5人の政策を比較【Nスタ解説】
