死者、行方不明者、合わせて49人。1993年の「8・6豪雨災害」からあす6日で29年です。
甚大な被害をもたらした8・6豪雨。間一髪で助かった男性に当時、何があったのか、そして、防災への思いなどを聞きました。
29年前、1993年の夏。長雨が続いた鹿児島市では、7月のひと月で観測史上最多、1055ミリもの雨が降りました。8月6日、その長雨に2時間で180ミリの局地的な集中豪雨が重なって起きたのが8・6豪雨災害です。
鹿児島市の稲荷川や新川、そして、甲突川も相次いで氾濫。天文館など市内中心部をはじめ広い範囲が浸水し、道路も濁流で川のようになりました。
土砂崩れや道路の陥没など、各地で多数の災害が発生。海と山に挟まれた吉野町竜ケ水一帯では、およそ3,000人が孤立しました。
8・6豪雨では死者48人、行方不明者1人、住宅、1万3000棟以上が被害を受けました。
(牧之瀬優さん)「あっという間だった。この甲突川があふれるとは想像がつかなかった」
甲突川沿いの鹿児島市鷹師に住む牧之瀬優さん(64)です。当時、最高で2メートル浸水した鷹師。その日の夕方、車で帰宅途中の牧之瀬さんが目の当たりにしたのは、みるみる水位が上がっていく甲突川でした。
(牧之瀬優さん)「渋滞にはまって横(川)を見たらもうあと30センチくらいだった」
駐車場に車をとめ、当時住んでいたマンション5階の自宅に戻りましたが。
(牧之瀬優さん)「あそこの5階に住んでいて、1階に家主の女性が住んでて(Q.その方を助けた?)そうそう」
1階に住む高齢の女性が心配になり、2匹の犬とともに5階の自分の部屋に避難させました。しかし、そのあと、しばらくして再び1階に降りると、膝上くらいだった水は胸のあたりまで増え、思わぬ事態に。
(牧之瀬優さん)「もう無理でしたね。流されて、100メートルくらい」「穏やかなんですよ、上は。だけど下は(流れが)はやいんですよね。それで足を取られて、あとはもう流れに乗ってやっと抜け出れた感じ」
100メートルほど流されたところで電柱にぶつかり、運よく立ち上がることができたのです。水の中を壁伝いになんとか歩き、公園に避難。間一髪、助かりました。
牧之瀬さんは、当時も今も天文館で飲食店を経営しています。店は地下1階。8・6豪雨の際、完全に水没しました。
(牧之瀬優さん)「水をくみ上げるのに3日間くらい(Q.雨が降ると不安?)不安になる」「どこでもいいから、とにかく上に避難。どれだけ来るか予想できないから」
あの日から29年。当時を知らない若い人も増えるいま、牧之瀬さんは自分が住む地域のことを知り防災情報に気をつけてほしいと話します。
(牧之瀬優さん)「とにかく逃げることですね。防災の備えをしないといけないし、今の若い方は特に知らないから防災情報はとにかく大事」
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