9日に発表された実質賃金は前年比マイナス2.5%で、リーマンショックを超える24か月連続の減少となりました。「最低賃金じゃ生活できない」非正規労働者の人からも悲痛な声が。私たちの賃金はいつ上がる?

「実質賃金」24か月連続減少 過去最長「1社じゃムリ」

物価は上がっているのに、会社が給料を上げない。暮らしは厳しくなる一方です。

給与に物価の影響を反映させた実質賃金がまた減りました。2024年3月は前の年の同じ月と比べてマイナス2.5%。

減少は丸2年におよび、リーマンショック前後の23か月を超え、過去最長です。

厚労省は「物価の上昇に対し、賃金の伸びが追いついていない状況が続いている」としています。

非正規で働く人たちが賃上げを求める“非正規春闘”。107社中48社からは賃上げの回答がなく、59社からは回答があったものの、平均3〜4%ほどの賃上げだといいます。

非正規春闘 報告会
「非正規労働者への賃上げ波及は一部に留まったとみています」
「もう一切賃上げ要求に対応しない会社もあると」

デモ参加者
「最低賃金じゃ生活できないぞー!」

都内の倉庫で働く川邉隆さん(57)は、ここ5年ほど常に最低賃金(東京都 時給1113円)。賃金が上がるときは、東京都の最低賃金が上がるときで、自分は「最低賃金にはりついている」といいます。

川邉さん
「これからダブルワーク先に向かう予定です。とても1個だけじゃ無理なんですね」

大企業の賃金アップが波及して、自分の給料も上がるかもしれない。その期待は裏切られ続けています。

川邉さん
「全く恩恵はないですね。昼食抜きでやっている職場の人もいます。私たちの本当に苦しい状況を理解してもらえているのかな」