熊本県で水俣病の患者・被害者団体と伊藤信太郎環境大臣との懇談中に環境省の職員がマイクの音を絞った問題で、伊藤大臣が謝罪しました。水俣病の患者らの切実な訴え、大臣に届いたのでしょうか。
懇談会で“マイク切り” 伊藤環境大臣が直接謝罪
8日夜、再び熊本県水俣市を訪れた伊藤環境大臣。

伊藤信太郎環境大臣
「この度は5月1日の環境省の者が、マイクをしぼって誠に申し訳ございませんでした」
謝罪した相手は、遺族で水俣病患者連合副会長の松﨑重光さん(82)です。
伊藤大臣は謝罪後、水俣病と認められず亡くなった松﨑さんの妻・悦子さんの位牌に手をあわせました。

松﨑重光さん
「懇談会をまだ別に慌てて双方するよりも、よく落ち着いてお話を聞いていただき、また話していただけたら」
ことの発端は5月1日、水俣病の患者・被害者団体から話を聞く場として開かれた懇談会。
松﨑重光さん
「(私の妻は)去年4月に『痛いよ痛いよ』と言いながら死んでいきました」
松﨑さんが亡くなった妻・悦子さんの苦しみや思いを訴えるさなか…
松﨑重光さん
「私はいつも家内と話していました…」

環境省
「申し訳ございません、お話をおまとめください」
環境省の職員が発言を制止。そして…

参加者
「スイッチが切られた」
事前に伝えていた持ち時間の3分を過ぎたとして、マイクの音量が絞られました。
参加者
「聞いてやれーな、大臣」
参加者
「マイクを切ったことについて、どういうふうに思われますか」

伊藤環境大臣
「私はマイクを切ったことについては、認識しておりません」














