「日本の対応、後手に回った」円安で秋以降も値上げラッシュか

藤森祥平キャスター:
今回、取材した横浜にあるスーパー「セルシオ和田町店」では、1年前の価格と比較すると、▼アボカドは128円→259円、▼パイナップルは398円→599円、▼キウイは98円→159円、▼オーストラリア産の牛肉切り落とし(100グラム)が159円→199円と、値上げされ、輸入品価格に円安が大きく影響しています。

小川彩佳キャスター:
私もキウイをよく買いますが、1個だと高いので、5~6個入りの少し安いものを買って、ちまちま食べています。

藤森キャスター:
今後、円安がどの程度暮らしに影響するのでしょうか。第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さんの試算によると、円安が年平均1円進んだ場合、食費や水道光熱費などの年間の負担は、4人家族で6031円、1人暮らしの場合は3319円増える見通しです。2円円安が進んだ場合、この金額が倍になるということです。

今の急速な円安が輸入品や光熱費などの価格に影響するのは約4か月後だということなので、秋以降に影響があるかもしれません。

小川キャスター:
ただでさえ物価高を実感している中、4か月後にはさらに値上げを実感することになりそうですね。

データサイエンティスト 慶応大学医学部教授 宮田裕章さん:
複合的な要因なので、何が原因かということは難しいですが、一つは世界各国がインフレ対策で利上げに進む中、日本の対応が後手に回ったということだと思います。強い力を持った長期政権のリーダーの名を冠していたのが、見直しに遅れをきたしたのかもしれません。

一方で、私たちの生活も関わりがあるように感じます。例えば、日本の企業のデジタル化が非常に遅れたという点です。素晴らしい産業はありますが、未来に大きく成長する産業がないと、海外のお金が呼び込めません。

この中で日本人が勤勉だという点は良かったのですが、生産性が上げられなかったように思います。デジタルを取り入れるとか、いろいろな関連にとらわれた働き方を変えていかないと、根本的な原因は解決しないのではないでしょうか。

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<プロフィール>
宮田裕章さん
データサイエンティスト
慶応大学医学部教授
科学を駆使して社会変革に挑む