韓国の情報機関は、北朝鮮が中国や東南アジアなどで、韓国の国民に対するテロを準備している兆候が多数確認されたと明らかにしました。
韓国の情報機関「国家情報院」は2日、北朝鮮が中国や東南アジア、中東で、韓国大使館などの職員や韓国の国民を対象にしたテロを準備している兆候が最近になって多数確認されたと明らかにしました。
国家情報院は「去年の後半から北朝鮮の体制に疑問を感じたエリート層の脱北が相次いでいる」と指摘。海外赴任者の監視を行う北朝鮮の特殊機関が、相次ぐ脱北は韓国などの「外部」の仕業だと「金正恩総書記にうその報告をした」とし、その上で脱北させたことに対する「報復」として、韓国の在外公館の職員を対象にテロを企てているとの見方を示しています。
脱北を防げなかった「責任を回避するため」だとしています。
国家情報院の情報を受け韓国政府は2日、中国の瀋陽とロシア極東のウラジオストクにある韓国総領事館や、ベトナム、カンボジア、ラオスの韓国大使館を対象に、テロへの警戒度を2段階引き上げました。
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