ボランティアも高齢化、次世代にどう引き継ぐか…
買い物を終えて帰路の車内。川島さんも含め3人が近況を話し合うなど、おしゃべりを楽しむひとときとなります。買い物を支援するだけでなく、高齢者のひきこもり、寝たきりを防ぐためのコミュニケーションの一環としての狙いもあるのです。
新庄くらし応援団は、潜在的なニーズはあるとみて、ほかにも買い物で困っている人がいないか、民生委員や町内会長を通じて周知に努めています。

新庄くらし応援団 廣田憲彦さん:「買い物支援をボランティアでやってきた人たちも、やがては支援を受ける側になります。そうした住民同士の支え合いが今後も続いていくよう、次の世代に引き継ぐ役割があると思っています」
週1回利用している西田紘子さん(80代):「近くのコンビニにも行くけど、いろんな種類の中から商品を選びたいんです。キュウリでも3本なら3本、いろんな産地があったり、地元産もあったり…。毎日の献立を考えながら食材を選ぶこと、そのものが楽しいし、(買い物支援が)ありがたいと思っています」
商品を見て、場合によっては手に取って買い物を楽しむ…。そうした喜びをもたらし、移動中の会話も気分転換になるのが住民同士の買い物支援ボランティアです。
新庄校下のボランティアも60~70代が中心。近い将来に支える側が支えられる側になる可能性が十分にあります。
今後も増えると予想される “買い物弱者” とその支援…、支援する側のボランティアをどう発掘するか、今後の課題といえそうです。














