4月28(日)ゲーム2(松江)

日曜日、連勝したい広島は、一進一退の攻防。ゲームが動いたのは、第3クォーターでした。ビュフォードと安藤に連続得点を許し、10点ビハインドの大ピンチ。ここから、この日のキーマン・船生誠也 が、王者・琉球時代での司令塔経験からビッグマンを生かした戦略でチームを生き返らせます。

まずは、河田チリジ が豪快なダンクを決めます。さらにオフェンスリバウンドからシュートを決めて、2点差に迫ります。

勝負の第4クォーター、今度はケリー・ブラックシアー・ジュニアを生かし、連続得点で逆転。3点リードでタイムアウトへ。ここで、カイルヘッドコーチは、連続出場で疲れはあるものの、好調な船生に最後まで司令塔を委ねます。

広島ドラゴンフライズ 船生誠也 選手
「『ダメだ。行け』って言われたので、そこのところは覚悟で、3~4分あったんですけど、3分やるっていうよりかは1分で決めるしかねえなと思って」

まずはメイヨが2ポイントシュートを決め切ると、覚悟の船生…。安藤を振り切り、レイアップを決めると、万感の思いがこもった意地のこのポーズ。さらに、3ポイントを決め、リードを12点に広げます。

船生誠也 選手
― 本当に決めました。感動したんですけど。
「ありがとうございます。ぼくはバテバテで、感動どころじゃなかったです」

ファン
「船生さんがスリー決めたとき、本当に涙が出ちゃって…」

島根を今季、最少失点に抑えて4連勝。チャンピオンシップ進出に大きく近づきました。(島根 51-65 広島)

ファンたち
「1・2・3、勝ちじゃけえ」

船生誠也 選手
「残り2試合も勝って、ワイルドカード1位で行きたいなと思います」

― 千葉が敗れたため、ワイルドカード争いでついにトップに浮上しました。ただ、出場するには中地区の順位争いが絡んできて非常に複雑なんです。5月4日からの最終節、昨年の王者・琉球に1つでも勝つか、渋谷が信州に1つでも敗れればチャンピオンシップ出場が決まります。また、たとえ広島が連敗で渋谷が連勝でも三河が三遠に連敗、もしくは千葉が秋田に連敗すれば出場が決まります。最後まで目が離せません。