「消滅可能性自治体」。文字通り、将来消滅の可能性がある自治体のことです。10年ぶりに最新のデータが発表され自治体の4割が2050年までに消滅するおそれがあると指摘されました。
前回の調査で“消滅の可能性が最も高い”と指摘された群馬県南牧村。人口減少を食い止めようとする取り組みを取材しました。
4割以上の自治体が“消滅する可能性” 前回“ワースト”の村「引き続き対策を進める」

都心から車で2時間半ほどの場所にある、群馬・南牧村。2014年に「消滅可能性自治体」の中でも全国ワースト1位に。30年間で若年女性が89.9%減少すると推計された自治体です。
南牧村の住人
「若い人と言ったって60歳すぎの人。不安になるよ」

その後、村を“消滅の危機”から救うため、役場が取り組み始めたのが、南牧村にある「道の駅オアシス なんもく」。運営は移住者らがメンバーになっているNPO法人に委託され、雇用の場となっています。NPOスタッフの給料は村役場の職員と同じ水準だそうです。
6年前に移住 有賀八重さん(45)
「村の人も元気な方が多いので、暗いイメージは住んでいると感じない。希望があるとすごく感じます、若い人もたくさん入ってきている」

2年前に移住 大井川聖心さん(24)
「高校生の頃から田舎暮らしに憧れていて、すごく楽しいですね。梅干し作るとか、いろんなことを南牧で経験できた」
2人が所属するNPOは他にも、老人ホームやケーブルテレビ、ケアハウスの業務も担当しています。
2年前に移住 大井川さん
「移住してきた私にも『やってみないか』と声をかけられる。若い人にとってはやりがいのある村だという印象」

また、南牧村では保育料や学校給食費が無料に。さらに今年度から高校までの定期券代が全額補助され、村の外にある塾などに通う場合、ガソリン代が一部補助されるようになりました。
3月、埼玉県から引っ越してきた一家は…
母親(30代)
「子どもにかかるお金はほとんどなくて、子育て支援制度の一覧を見て、前住んでいたところより手厚いなと」
小学6年生
「自然がいっぱいだし、中学校と小学校が同じなので、先輩たちと活動できるのが楽しい」

村から転出した人は減りつつあり2022年は41人と、直近10年間で最も少ない数になりました。
そして24日、南牧村について…
人口戦略会議の発表
「“消滅可能性自治体”に変わりはないものの、若年女性人口減少率が改善した」

ただ、若年女性の減少率は僅かな改善に留まっていて、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」によると、1556人の村の人口は、2050年に4分の1の406人に減ると推計されています。村は「住民や移住者に住み続けてもらうため、引き続き対策を進める」としています。














