20年前は個性の違う書店が建ち並んでいた

仙台市に住む歴史研究家の木村浩二さん(72)です。木村さんは、NHKのブラタモリ仙台編でガイドを務めました。

金港堂本店には学生時代から通っていました。

仙台在住の歴史研究家 木村浩二さん:
「ここは学生の通り道でしたからね。もう、50年60年通っている感じこの名前の本屋さんがなくなるのは、寂しい限り…寂しいを通り越して、仙台の文化はどうなってしまうんだろうと」

木村浩二さん

仙台市内では、この20年で127あった書店が36に。およそ7割が減少しているのです。金港堂本店の周辺にもかつて複数の書店が並んでいました。当時を知る木村さんに案内してもらいました。

仙台在住の歴史研究家 木村浩二さん:
「ここです。今駐車場になっているところにビルが建っていて、ここの1階と2階に丸善さん」

金港堂からわずか50メートルの場所にあったのが丸善書店。2002年に閉店となりましたが金港堂とは異なる客層から支持を得ていました。

仙台在住の歴史研究家 木村浩二さん:
「それぞれ本屋さんとしての個性があった。金港堂さんは仙台ならではの郷土史関係のものを重点的に。ここは洋書を置いたり」

さらにおよそ350メートル先。丸善書店と同じく2002年までこの場所にあったのは高山書店です。

仙台在住の歴史研究家 木村浩二さん:
「仙台では大きい本屋さんだったので、品ぞろえは豊富だった。(書店数があり)ほしい本があればどこでも買えた」