■ブルーオーシャン市場開拓のきっかけに


人機一体はロボットを量産して販売するのではなく、ロボット工学の知的財産を活用し、企業が抱える人手不足や高齢化といった問題をロボットで解決するコンサルティングサービスを提供しようとしている。ヒト型ロボットは鉄道工事だけではなく、今後は街中の電力、通信メンテナンス現場やトンネルの工事現場、建設現場など高いところでの活用を見込んでいるという。

人機一体 社長 金岡博士:
鉄道でなくても高所にアクセスする高所作業車を使っているような現場であれば、このロボットはどこでも活躍できる。ある意味、鉄道に使うだけではもったいないわけです。未開拓の市場、ブルーオーシャン市場を広く開拓していくきっかけになり得るプロジェクトだと考えています。


■人はまだまだこれから進化していく


人機一体が目指すのは人類の可能性の拡張だ。金岡博士が描くロボットと人間の未来とは?

人機一体 社長 金岡博士:
単純に人がこれまでしんどいことをしていたのが、このロボットによってしなくてよくなるだけではなく、人がこれまでできなかった何かすごいことをこういうロボットを使ってできるようにしたいと思っています。人間の身体能力拡張をもっとポジティブに使いたいと思う。人の進化がロボットの身体と一体になって行われるとなれば、人とロボットは一つのシステムとしてこれから発展していく。そういう未来が実現すれば、生物学的な進化よりも圧倒的に速いスピードで人はまだまだこれから進化していくと思うのです。こういうロボットが発達していけば、ほんの数世代で人間のいろんな能力が激変していくのではないかと思います。

(BS-TBS『Bizスクエア』 7月30日放送より)