死亡翌日にみた叶愛ちゃんの歯「ひとめ見てびっくりした」
九州大学名誉教授・池田典昭医師
「歯をあけて一目見てびっくりしました。歯肉に麻酔薬を打って削る、そういう治療が必要な歯は少なくとも、私と口腔外科の医師、歯科の助手の医師、司法解剖の場にいた3人で見た限りでは疑問だなと思いました」
法医学者として、これまで4500体の遺体を解剖した九州大学名誉教授の池田典昭さん(67)。池田さんは、九州大学医学部の教授だった2017年、福岡県警からの依頼を受け山口叶愛(のあ)ちゃん(当時2)を亡くなった翌日に司法解剖し、死因を局所麻酔薬「急性リドカイン中毒にもとづく低酸素脳症」とする鑑定書を作成しました。