保湿用塗り薬「ヒルドイド」の患者の自己負担額について、厚生労働省は今年10月から引き上げることを明らかにしました。

厚生労働省は価格の安いジェネリック医薬品の利用を促すため、特許が切れた先発医薬品のうちジェネリック医薬品の販売から年数が経っていたり、置き換えが進んでいたりするものについて、今年10月から自己負担額を引き上げることとしています。

厚労省はその対象となる医薬品1095品目を今月19日、公表しました。その中には、アトピー性皮膚炎などの治療に処方される保湿用塗り薬「ヒルドイド」も含まれています。

「ヒルドイド」をめぐっては、美容目的での処方が増え、問題となっていました。

例えば、クリームタイプの「ヒルドイド」100グラムを処方された場合、現在3割負担の人で自己負担額は555円ですが、10月からは813円となります。

一方で、これらの薬について医師が医療上必要があると判断した場合には、引き上げの対象外となります。