JR東海のリニア工事をめぐる国の有識者会議が東京都内で8月2日に開かれ、南アルプスの生態系への影響を検討する議論が本格的に始まりました。委員からは「工事による影響の回避や低減を前提とした議論が必要」との意見があがりました。
有識者会議は、これまで大井川の水資源への影響について議論を重ねてきましたが、6月からはリニア工事が南アルプスの動植物などに与える影響についての議論が始まっています。
2日は、静岡県の難波理事が、議論が先行している県の専門部会の状況を説明。難波理事は南アルプスには絶滅が危惧される生物や多様な植物が残っていること、トンネル掘削による地下水位の低下や水枯れで生態系への影響が懸念されることなどを報告しました。
委員からは、何かが起こってからの代償措置ではなく、影響回避や低減を前提に議論を進めることやリニア工事がどこまで環境の変化を及ぼす可能性があるのか把握するための「リスクマップ」の作成などが提案されました。県の主張に一定の理解を示した格好です。
<静岡県 難波喬司理事>
「県が無理難題を吹っかけているのではないかという疑問が社会には実際に存在しますので、そうではないと、ある程度この有識者会議でご理解いただいた」
また委員からは、リニア工事の生態系への影響やその回避について具体的に検討するためにも、南アルプスの環境などに関するデータを求める声も上がりました。
<JR東海 宇野護副社長>
「当然必要なデータについては対応する。今後私どもができることはこの会議が円滑に進むようにできることを何でもやっていく」
有識者会議では今後、流域市町のヒアリングとともに、委員による現地視察も検討していく方針です。
注目の記事
【3月9日】レミオロメンのカバーで1000万回再生 当時高校生だった3人が15年後の「3月9日」に再会した理由「この日しかないと思って【前編】

「おとうは、かっこいいけど…」 津波で父は行方不明 15歳の野球少年は30歳に 娘ができて初めて気づいた“父の偉大さ”

【講演全文・前編】3・11当時の気仙沼警察署長が「決断と後悔」語る【東日本大震災15年】

「この子と飛び降りようと…」2歳で失った左手 それでも息子は前を向き パラ陸上で世界を狙う白砂匠庸選手 見守り続けた両親と笑い合えるいま

「検診の痛みは、治療の100分の1」私が子宮頸がんで失った、腎臓と、自由と、子どもとの時間 放送作家・たむらようこさん

南極の氷が「最大42キロ」後退 失われた面積は「東京、神奈川、千葉、埼玉に匹敵」30年間の衛星データで判明 将来の海面上昇に警鐘

【続報】富士山で滑落した外国人とみられる男女を宝永火口付近で発見 いずれも意識あり 「2人が行方不明になった」と一緒に登山をしていた外国人の女性が通報=静岡県警

【速報】「2人が行方不明になった」富士山で2人が滑落 1人が意識不明の模様 一緒に登山していた外国人の女性が警察に通報...警察と消防が救助のため現場へ=静岡県警

「心の中で生きている」煙突によじのぼり津波逃れた男性 被災ビルを独自保存、震災の記憶語り続ける #知り続ける

「64歳男性が1階屋根から転落した」住宅の解体作業中に屋根から転落 男性会社員が死亡 命綱など転落防止の措置なかったか=静岡・伊豆の国市





