今回の地震は南海トラフ地震の想定震源域内で発生しました。専門家は「ただちに影響はない」としたうえで、余震に注意するよう呼びかけています。

(気象庁・原田智史地震津波監視課長)「この地震をもって直接、南海トラフ地震の可能性が高まったとも低まったとも言えるものではないと考えている」

気象庁は18日未明の会見で今回の地震について、プレート境界でなはく、プレート内部で発生しているため「南海トラフ巨大地震とはメカニズムが違う」と説明しました。

南海トラフ巨大地震の想定震源域内で起きた今回の地震。専門家の見解はー。

(京都大学防災研究所宮崎観測所・山下裕亮助教)「南海トラフ地震はマグニチュード8とか場合によっては9。それに対して1クラス以上小さい。直ちに南海トラフ地震を引き起こすような影響はない」

山下裕亮助教

18日夜の地震はマグニチュード6.6であと0.2大きければ気象庁が南海トラフ巨大地震との関連を調査していました。

山下助教はこの機会に「南海トラフ地震臨時情報」について理解を深めてほしいと呼びかけます。

(山下裕亮助教)「南海トラフ地震臨時情報(調査中)が発表される。ただ、これは単に今から調査を始めますよと国が宣言するだけの話なので、余計なパニックに陥らないために、しっかり正しく理解しておくことが重要」

山下助教は今回もまた、余震が活発に起こっているとして、注意を呼びかけています。