新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となっていたバイクレースの「鈴鹿8耐」、鈴鹿8時間耐久ロードレースが今年3年振りに開催されます。
鳥取県からもこれまで3回の出場歴があるライダーが挑戦します。

静寂を切り裂くエンジン音。
8耐ライダー、鳥取県鳥取市に住む久野光博さんが最後の調整をしています。
2014年、15年、19年と鈴鹿8耐に出場した久野さんは、大会の復活を心待ちにしていました。

久野光博さん
「正直うれしかったですね、やっと夏が来るかなというような思いで」


カーブを抜ける時、体を傾けて車体をバンクさせるのがバイクレースの醍醐味。膝は路面を擦るほどです。

鈴鹿8耐では3人のライダーが交代で乗るとはいえ、猛暑の中で1時間近く走り続けるのは、51歳の久野さんにとって、体力の限界への挑戦となります。

久野光博さん
「まず第一番に完走が目標なんですけども、前回の順位よりは上の順位を狙って走っていけるように」


バイクの免許を取った20代の頃、鈴鹿8耐を見に行ってその魅力に引き込まれました。
本業の瓦ぶき職人の傍ら2013年に国際ライダーのライセンスを取得し、これまで3度の8耐出場を果たしました。

久野光博さん
「バイクの聖地といわれるコースで、そこにあれだけのお客さんがレースを観戦にいらっしゃるという、その前で僕たちが走らせて頂けるというのはやっぱりすごくうれしいです」


所属する名古屋のチームのレース本番用バイク、久野さんがレースで着用するヘルメット。
4度目の挑戦への準備は整いました。

久野光博さん
「感謝の気持ちを込めながら一生懸命頑張って走りたいなと思います」

バイクレースの真夏の祭典、鈴鹿8耐は8月4日に開幕。
予選を経て、7日にスタートを迎えます。